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御師 旧外川家住宅(国指定重文)
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    河口湖に用事があって訪れる時に富士吉田に立ち寄り、旧外川家住宅を訪れた。

     

     今回は他の用事のついででもあったので時間がないなかでネットで検索すると、この旧外川家住宅がヒットした。平成23年に重文指定された建物で重文としての歴史は浅いが、築年は明和5年(1768)と江戸中期まで遡れる。

    旧外川家住宅 街道より

     御師は富士講に深く関連している。御師の家には富士講の信者(檀家)が全国から集まりここをベースに富士山に向かったので、オンシーズンには宿坊と同じ機能を有するのである。

     オンシーズンの夏季には建物には人が溢れ、多い時には廊下にまで人が寝泊まりしたとのことである。結果、家の内部では「ハレとケ」が希薄になり「オモテとウラ」だけを有する家が出来上がった。これにはまた敷地が短冊状に細長いことも影響している。

     

     敷地が短冊状に長いことについては富士吉田市の歴史から紐解く必要がある。御師住宅の集まる上吉田は戦国時代頃に形成されたもので、当初より計画的な区画割りがなされていた。主要な街道に沿って多くの建物が並ぶことから、京町屋のように間口が狭く、それに比して奥行きが非常に長い区画が用意され、それに合わせてやはり細長い建物が建てられた。

     旧外川家住宅もこれに沿ったつくりであり、街道側の中門から見た佇まいからその奥行きの深さはなかなか想像できない。

     主屋は手前と奥に2棟あり、渡り廊下で繋げられている。

     全体的には「庶民的・実用的」といった印象が強い建物で、余計な装飾はほとんど見られなかった。中門の蟇股が斗栱になっていたのには少し目がいったくらいだが、これも蟇股よりは装飾を廃しているということかもしれない。

    旧外川家住宅 中門

     入場料は100円で、案内の方はすごく丁寧な説明をしてくださったのだが、次の予定があり拝聴後は早々に立ち去らざるを得なかったのが惜しまれる。

     

     

     

    | ウラノイエノケンチクカ | 建築 | 01:23 | comments(0) | trackbacks(0) | - | -









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